背中に哀愁~黄昏るセグロセキレイ
ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは かつ消え かつ結びて
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と栖(すみか)と またかくのごとし。
川っぺりでボンヤリ休憩していると・・・・、
誰やら隣でブツブツ言っているではありませんか
ん?
誰かと思えば留鳥のセグロセキレイ君じゃないですか?!
じっと川面を見つめ、えらいたそがれていますよ・・・・
それは、たしか鴨君が書いた「方丈記」の冒頭の部分じゃないですか?
どうしたんですか?何か悩み事でもあるんですか?
・・・と、何か悟ったのか?
今来た道をちらっと振り返ると、ヒョコヒョコ・・・チョコチョコ・・歩き出しました。
何処へいくんですかぁ?
折角羽があるのに、飛ばないんですか?
無言のままその場を立ち去るセグロセキレイ君。
道のりは長そうです。
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