4時間かかる予定だった
徳沢-
涸沢 を3時間40分と少々ではありますが時間も短縮しての
涸沢入り。
ディキャンと言うには遠く及びませんが、長めのランチタイムで来年の
涸沢泊に向け、キャンプ場を念入りにチェックしてきましたので、紹介しておきたいと思います(^^
まずはデッキに上がって売店の周りをぐるり。
さてさて、何がいくらしているのでしょう(ドキドキ)
500mlの缶ビールは
徳沢で500円、
横尾で(確か)600円でしたから、ひょっとすると1000円の大台に乗ったかと思いきや、700円ということで、ほっとしました。
・ 缶ビール350ml ¥500
・ 生ビール中ジョッキ ¥800
・ おでん1個 ¥100
・ とまと1個 ¥200
・ りんご1個 ¥400
・ ラーメン ¥800
・ カレー ¥800
他にもソフトドリンク、おでんセットのようなセットメニュー等、いろいろあったと思うのですが、メニュー表の写真を撮り忘れたので、記憶を頼りに書き上げてみました(^^;
さて、売店をチェックした後、まずはトイレ(^^;
横尾同様、ここもトイレはチップ制。
100円入れなきゃと財布を探して、探して、探して・・・・
ぁうぁうぁううううううう(大冷汗)
財布・・・、忘れて来たみたいや(^^;タラリーン
ビール、飲まれへんのちゃうん(T_T)
ここまで登って来てそりゃぁないよぉ(涙ちょちょぎれ・・・)
ってか、、その前に・・・、おしっこどうするよ?
ダ)『忘れへんように、テントの中、真中に財布出しといたで』
私)『nちゃん、財布テントの真中に出しっぱやったから、仕舞っといたで』
ダ)『で、その後、ザックに入れたん?』
私)『いや、入れてへんで?』
二人とも財布をポケットにもザックにも入れた覚えがないのですから、テントの中に忘れて来たのは間違いなさげ。
それでも、ザックに入れた事を忘れてるかもしれへんと、儚い期待のもと、ザックの中身をトイレの前で店開き(^^;
逆さにして振っても財布は出て来ません(T_T)
しかぁぁしっ!
んんん、、何やら音がします(・_・)
あっ、そうや!
何かあった時のためにと、ザックのポッケに小銭を入れてたのを思い出しました(^-^;
あぁん、あたしって偉いんちゃうん。
いや、もっと早く思い出せって、、、、
まずは100円握ってダーリンがトイレへ
私は、ビールを飲めばおしっこがしたくなると思うので、その時までがまんします(^^;
さて、残りはいくらあるのかチェック・・・
ジャジャン!『1730円』もあります!
ビールの500ml缶、OKですっ!
ダーリンがトイレから出てくるのを待って、到着の乾杯をすべく
涸沢ヒュッテのテラスに席を確保。
混み合う売店で順番待ちしているダーリンに、
『なぁなぁ、おでん、ひとつ100円やて。ビール買っても、まだいっこずつ、買えるで。』
と、まるでお小遣いを握り締めてお祭りにやってきた子供のようです(^-^;
さ、さ、初めての
北アルプス、
涸沢に缶ビールで乾杯です!(うるうる)
おでんの大根をおかずに昨夜握っておいたおむすびをいただきます(^-^
あぁ~ん、美味しいですぅ(うるうる)
財布忘れたってわかった時はどうなるかと思いましたが、
トイレも行けたし、ビールで乾杯も出来たし、名物(?)のおでんもいただけたし、満足ですぅ(^-,^
財布を持っていたら、ラーメン食べたり、更にもう一本ビールを飲んだりして、すっかり出来上がってしまってそう・・
忘れてよかったのかもしれません(><)
相席したお向かいの人は、おでんに生ビール。(これがおでんセット?)
単独行のお兄さんで、この時期の
涸沢に毎年のように来ていらっしゃるのか、去年はこの連休が紅葉のピークだったこと、雪まで降ってテントの人は皆、朝まで震えて過ごしたこと、カールの淵から落ちてしまった方が数人いたこと、など、聞かせてくれました。
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では、
涸沢キャンプ場レポまいりますー
目の前に広がる景色は言うまでもなく最高(^-^
お昼の
涸沢の風景はこんな感じですが、
朝焼けや夕焼けは更に素晴らしいらしく、もう既に夕焼けを待って三脚を立ててる(場所取り?)写真好きな方々もいらっしゃいました。
左の写真、てっぺんに建っているのは山小屋でしょうか?
上から
涸沢カールを見下ろすとどんな風に見えるのでしょう?
そして、キャンプ場は・・・
写真は、ランチを食べた
涸沢ヒュッテのテラスから撮影したテントサイト。
お向かいの建物が
涸沢小屋です。
涸沢小屋(左)と
涸沢ヒュッテ(テントサイトから撮影)の間のガレ場がテントサイトになっています。
テントサイトの中ほどに赤い屋根の小さな小屋があり、ここで受付をするようです。
閉まってると思ったら、14時から受付すると看板が出ていました。
入口から中を覗くと・・・(^^;
レンタル品に銀マットやテントがありました。
どうやら常設テントもあるようです。
受付付近にいくつかある、黄緑色のテントが常設テントのようです(写真右端)。
下に板が張ってあるのが見えますでしょうか?
このガレ場で寝るのに、この板は大変魅力です。
テントの横に佇んでいるのは、ダーリンです(^-^*
この石がゴロゴロしているところにテントを張ります(^^;
背中が痛そうですね(><)
石を並べ替えたりしながら、テントが張れるような平らなスペースを作り上げるような感じです。
憧れの
涸沢キャンプ場、しばし、サイトの様子をウォッチング(^-^
見ていると、かなり楽しいですが、、いつまでもぼぉ~っと見ているわけにはまいりません。。。
トイレと水場チェックしに行きますよっ!
公衆トイレ(チップ制)と水場(無料)は、
涸沢小屋または
涸沢ヒュッテまで行きます。
私たちは
涸沢ヒュッテの方を使いましたので、そちらを紹介します。
どちらへ行くのも結構遠いです。。。
飲めるのかどうかわかりませんが、、、、冷たくて美味しいお水でした。(私たちは飲んでも平気でした)
残飯を流すなと書いてありましたが、たぶん残飯など出ないでしょう、、
荷物は軽くする山行きですから、少ない食材での貴重なお食事・・・
汁も最後の一滴まで飲み干します(^^;
トイレはチップ制(100円程度)、トイレットペーパー有り、手洗いのところには石鹸もありました。
汲み取り式ですが、全く臭いませんし非常に綺麗、しかも温便座です。
使用済みのトイレットペーパーは便槽に落とさず、横のゴミ箱に入れます。
一瞬、戸惑いましたが、し尿の処理に必要な手立てのようです。
し尿の処理は、バキュームカーがここまで入ってこれるはずもなく、数ヶ月に一度、ヘリコプターで便槽を運ぶのだそうです(大変!)
すごく経費がかかりそうですね、、、、
その、下に降ろすための経費を出来るだけ抑えるため、トイレットペーパーは(恐らく)焼却、し尿そのものは化学処理か何かをして出来るだけ嵩を減らすのでしょう。(←あくまでも想像です)
涸沢の電気は自家発電。
通信手段は衛生電話。
物資はヘリコプターで搬入搬出。
こんな高い山の上では、何をするにも、相当経費や労力がかかるんですね。
食べ物や飲み物、ロッジや小屋の宿泊代金等が高くても頷けますよね・・・・
涸沢へ来てちょこっと思ったことというか感じた事を少々・・・
北アルプス初心者の私たちがこんなことを言うのは生意気だと思いますが、良く知らないから、初めてだから言えるのだと、、、広い目で見ていただけたら(^^;
感じた事・・・
山にキャンプ場があって、トイレや水場があって、快適な登山環境を整えてもらうことで、観光登山?というか、山に来やすくなっているように感じます。
つまり・・・、山に人を呼んでいるような感じがします。
少なくとも比良山系での登山に比べて、ここ、
涸沢までの道のりは信じられないほど楽チンです。
楽チンとは・・・
登山道自体が楽な道という意味では全くありません、かなりハードでした(^^;
ただ、上まで頑張りさえすれば水はある、食べ物もある。
ってことは、それらを持って上がらなくてもいいってことで・・・、水や食材、調理用具を持たなくていいってのは、かなり楽チンだと言うことです。
さらに、これまた地元と比較してしまいますが、
涸沢のトイレ、私たちの知っている比良山系や琵琶湖周辺にあるどのトイレよりも、最高に清潔で快適なトイレです。(お金のかかっているトイレといいましょうか、、、)
こんな『楽チン』な道中を作り歓迎してもらって、しかもこのすんばらしい景色!
となると、今まで山に関心がなかった方でも、登って見たくなるんじゃないでしょうか?(私たちもそうですし 苦笑)
登山道にしても、登山者が多ければ、道はしっかり踏まれますし、そうなると迷い様の無い、分かりやすい道が自然と出来上がります。
そして、ますます登山者は増えて行く。
登山者が多ければ、ゴミの問題、先に少し書いたし尿の問題が起こってくるのも当然です。
断っておきたいのですが、山小屋の存在を否定する気持ちはありません。
私が『次には
涸沢で泊まってみたい』と思うのも、山小屋がある安心感ゆえです。
しかし環境を整え、山に人を集めておいて『自然保護』や『環境保護』と言われても・・・、
その辺りがどうもしっくりきません。
日常の生活の中で『環境保護のためのゴミを減らそう』というのとは違い、
北アルプスの自然を守りたければ、極端に言えば人を呼ばなければいいだけのことではないのでしょうか?
そこをあえて、一番に考えなければならない『自然保護』の中で、『人間の便宜を図る』のであるなら、少しでも自然にインパクトを与えないよう、ベストを尽くすべきです。
ことにトイレの問題について、(『チップ制』といったり『有料』といったり、仕組みの説明が統一されていませんが、仮に『有料』なのだとして)¥100程度を入れろという『募金箱』のようなのが置いてあるだけというのは大いに疑問です。
実際、どれだけの人がお金を入れているのかというと、私たちが見たところ3分の1も入れていなかった。。。
私たちは入れてきましたが、入れない方を悪いとも思えません。
し尿処理に経費がかかることは、良く分かります。
しかし経費の回収の仕方としては、売上から捻出、例えば缶ビール¥700では経費が捻出できないのなら、値上げするのが一般的な考え方でしょう。
涸沢でテントを張るのに、一人一晩¥500+¥100×トイレ回数よりも、¥1000でトイレ入り放題の方が出す方も出しやすいし、徴収も『募金箱っぽ』とは違い確実だと思うんだけどなぁ・・・
トイレには、『公衆トイレ』と書いてありますので、ひょっとすると山小屋の経営と公衆トイレの経営(公衆トイレの経営って、、、(笑))は別に考えなければならない事情があるのかもしれません。
にしても、し尿処理が深刻な問題になるまでに、人が増えた原因のひとつは山小屋なのですから、山小屋にその経費を負担してもらうのもそれほどおかしな考え方ではないと思います。
そういうわけにもいかないのなら、どこかの遊園地にあったようなお金を入れるとバーが回転して初めてゲートを通れるような器械を置けば、トイレ利用料は確実に回収できるんじゃないかな?
どうもその辺りのユルさを、『自然保護』や『環境保護』という言葉で誤魔化しているような気がしてならないのは私たちだけでしょうか。
涸沢カールの景観、物凄く美しく、魅力的です。
こんなことをいいつつも、やっぱり来年も行きたいです。
その貴重な自然を守ることを真剣に考えるならば、登山者のマナーに訴えるなどではなく、観光地としてシビアな経営をする必要があるのではないでしょうか。
そこに辿り着くのがやたらに大変だったり、上空を捜索のヘリコプターが飛んでいたり、ちょっと変わった観光地ですけど、、、。
等等、その辺りいろいろ考察することがありますが、、、、またの機会に(^^;
今回はトイレ考察ということで、このへんで・・・・
なんだかんだ勝手な事を言ってすいませんでした(^^;
しかし、こんな風に快適な環境があるって言うのは、訪れる側からすると、大変ありがたいことです(^^;
次はここ
涸沢にテントを張って、カールの外にあるというジャンダルムをひと目見に行きたい・・・
なんて思う、ちょっぴり山の人に傾きかけている私が、『ジャンダルム』なんて大胆な事を考えられるのは、こうして整備された宿泊環境があるからなんですよね(笑)
ぁあっ、
涸沢キャンプ場をレポートしているうちに時刻は13時半をすぎています(^^;
帰りは鎖場のある『
パノラマコース』。
爽生さんの行程表では、12時出発の17時着、、、余裕も見てだと思いますが、5時間とっています。
ってことは、今すぐ出発しても18時半、、、もう暗いんちゃうん?
まぁ、17時半までに
新村橋まで降りることが出来れば、帰れるはずです(^^;
新村橋からはゆるゆるのわかり易い道ですし、行きも通って来ましたから問題ないはず。(ほんまか?)
不安な点は多々あれど、地図、ヘッドライト、コンパスをチェック、予定通り
パノラマコースに向けて出発です!
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北アルプス遠征キャン10~涸沢パノラマコースへ