2007年11月02日
小女郎ケ池2~暴風雨の中のトレッキング
小女郎ケ池1の続きです。。。
12時40分
小雨ながらも、天気予報を信じて・・・
大津市志賀町栗原の『権現山登山口』から元気一杯登りはじめたふらんぢぁ、
入口の小さな滝の清流や
色付きはじめた木々に目をやりながら
沢沿いの山道をゴイゴイ登ります。
沢カニがいっぱいで、踏んづけそう、、、
カニさん、挟みを高く上げて威嚇してるより、端っこに寄っとく方がええと思うんやけど・・・
威嚇されても怖くないし、、、、、(^^;
案内板です(^^
間違っていないことを確認、権現山へ進みます。
この先は沢から離れるようなので、飲んだ分だけ減った水を、空いたペットボトルに調理用として補充しておきます。
よし、完璧!
ついでに、ちょこっと休憩(^^;
何人の人が見つけるんだろうって感じの小さな案内板が木の根っこに
しかも、字ぃ殆ど消えてるし、、、
お泊りザックを背負っているときは、ヘロヘロ度が高いので、、、、
何度も休憩しながら、コースタイムの2倍かけて登っていきます(^^;
雨が降ったり止んだりなので、ザックカバーを被せました。(初登場!)
ダーリンは『ポンチョを着よう』といいますが、暑くて汗だくになりそうなのでそのまま登ります。
(反省その1)
微妙な雨は雨具をつけるタイミングが難しいですが、四の五の言っていると、いつのまにか服はボチョボチョです。そして冷える冷える。
過ぎるほどに早めの装着を。
栗原の登山口から権現山までは、距離は短いのですが、その分かなりの勾配です。
雨にも負けず・・・
15:05 権現山山頂到着!
晴れていたらテントも張れそうなのですが、一面水溜りで張れそうにありません・・・
写真の案内板の向こうはR367、平からの上り口です。
とても道とは思えませんが、比良山系では大体どこもこんな感じの道です。
権現山山頂泊は諦めて、もうちょっと先へ進みましょう。。。。
かなりぼちょぼちょ、、、水が袖から滴っています。。
着替えは一枚しか持っていません。
服を脱いで絞って、ポンチョを着て出発です。
もうちょっと早くポンチョ着ておけばよかった(T_T)
ちめたいよぉ、さむいよぉ(><)
この後、天候は回復するどころか更に悪化、、、
暴風雨となります。
権現山山頂から少し北に進んだところに、道から東に分岐して、まるで1サイトだけのキャンプ場のような、まさにここでテントを張れとでもいっているような素晴らしいスペースがあります。
通行の邪魔にもならないし、地面は平らだし、稜線からは数メートル下がり、風もあたりません。
ダーリンは『ここにテント張ろう』といいますが、、、、、、
小さな祠があるんです。
怖いです。
(反省その2)サバイバルキャンプでは、ココという場所が見つかったら、即テント張るべし
疲れからか?なんでもない歩きやすい山道で木の根っに躓いて転倒。。。
ペタンとカエルが潰れたみたいな転び方をしました(T_T)
幸い、尖った石も根っこもなくて、全く無傷でしたが・・・、ザックが重くて一人で起き上がれない(><)
15:44 この写真を最後に、ついに写真も撮れなくなりました。。。
この後の足取りは、迷子にこそなりませんでしたが、、、
このあたりの尾根は、所々東側がかなり急な斜面になっていて、西から吹く暴風雨に飛ばされそうで・・・怖くてしゃがみこむ私。。。
ホッケ山山頂、ここも、そこそこの広さのある水平な地面がありますが、この風の中ではテントを広げることすらできません。。。
テントバッグから出した途端に、飛んでいってしまいそうです。
暴風雨の中、仕方なく、先へ進みます。
何千万年、あるいは何億年も前からずっと続けられている雨だとか風だとか、そんななんでもない自然現象の中。
賢明な鳥や、猿やその他の生き物たちはそれぞれ安全な場所に身を潜めて、風が収まるのを待っています。
ポツリと、愚かな二人だけが、取り残されたように何故だか山の中を歩いています。
濡れた服と容赦なく吹き荒ぶ風雨。
寒さと疲労のせいか意識が半ば朦朧としてきている私は、ダーリンに手を引いてもらってようやく先へ進みます。
引かれる手に従っているだけで、自分がどこに向かっているのか、どこにいるのか、、、、、、
もう自分の足元しか意識に入れることができません。
『大丈夫やで。この道、ただまっすぐ歩いていけば、小女郎峠に着くしな。』
そう声をかけてくれるダーリンの手も、権現山の登り、一人で登りきれない急斜で握ったときの温かさはいつのまにかなくなり、冷たく冷たくなっていることに、ふと、気が付いたり、、、、、、、、、、。
手を引いてもらって、ただただ、精一杯に足元だけ見て歩いているうち、小女郎峠着。
しかしやはり強風でテントは無理。。
けれど、小女郎峠についたことで、少し元気が戻ってきました。
少なくとも、この暴風の尾根道をもう歩かないですみます、、、。
と、その時。
数十メートルほど先の笹の茂みの中から、カラスだかなんだか、やや大型の鳥が飛び出しました!
その鳥は、途端にきりもみにされ、どこか視界の遠くに飛ばされていってしまいましたが、、、、
、、、、、。
愚かなのは私たちだけじゃないんだ、、、、、、。
大丈夫だったのかなぁ。
鳥のことを心配している場合ではありません。風が避けられそうな場所を探しながら、小女郎池へ進みます。
『あっ!ちょっと待って!』
すぐ目の前を歩いているダーリンのザックカバーが、ザックとの隙間から吹き込んだ風で煽られて、もぎ取られるようにザックから外れたところ、間一髪で私が後ろから押さえつけましたっ!
ザックカバーから数本出ていた紐は、やはりこういうときにザックのどこかに結び付けておくものなんでしょう。
私のザックカバーも急いでザックに結び付けます。
峠から少しずつ下る池へ向かう道の途中、何かの碑が建てられている場所が何箇所かあり、そこは風当たりが弱そうでした。
池まで行って駄目なら、そこで張ろうとチェックだけしておいて、小女郎ケ池へと進みます。
池のほとりでは、ラッキーな事に、笹と案内板が風除けになってテントが張れそう。
しかも、わりと水平な地面もあり水も溜まっていません!
急ぎテント設営、着替えをすませて、、、
まずは、よ、よ、よかったぁ・・・
いつもなら到着は、ビールで乾杯なのが、、、
この時はあったかぁぁぁいコーヒーで乾杯となりました。
やっと生きた心地がしました
あーーーーーーーーーーーーっ、こわかったぁぁ
(つづく)
12時40分
小雨ながらも、天気予報を信じて・・・
大津市志賀町栗原の『権現山登山口』から元気一杯登りはじめたふらんぢぁ、
入口の小さな滝の清流や
色付きはじめた木々に目をやりながら
沢沿いの山道をゴイゴイ登ります。
沢カニがいっぱいで、踏んづけそう、、、
カニさん、挟みを高く上げて威嚇してるより、端っこに寄っとく方がええと思うんやけど・・・
威嚇されても怖くないし、、、、、(^^;
案内板です(^^
間違っていないことを確認、権現山へ進みます。
この先は沢から離れるようなので、飲んだ分だけ減った水を、空いたペットボトルに調理用として補充しておきます。
よし、完璧!
ついでに、ちょこっと休憩(^^;
何人の人が見つけるんだろうって感じの小さな案内板が木の根っこに
しかも、字ぃ殆ど消えてるし、、、
お泊りザックを背負っているときは、ヘロヘロ度が高いので、、、、
何度も休憩しながら、コースタイムの2倍かけて登っていきます(^^;
雨が降ったり止んだりなので、ザックカバーを被せました。(初登場!)
ダーリンは『ポンチョを着よう』といいますが、暑くて汗だくになりそうなのでそのまま登ります。
(反省その1)
微妙な雨は雨具をつけるタイミングが難しいですが、四の五の言っていると、いつのまにか服はボチョボチョです。そして冷える冷える。
過ぎるほどに早めの装着を。
栗原の登山口から権現山までは、距離は短いのですが、その分かなりの勾配です。
雨にも負けず・・・
15:05 権現山山頂到着!
晴れていたらテントも張れそうなのですが、一面水溜りで張れそうにありません・・・
写真の案内板の向こうはR367、平からの上り口です。
とても道とは思えませんが、比良山系では大体どこもこんな感じの道です。
権現山山頂泊は諦めて、もうちょっと先へ進みましょう。。。。
かなりぼちょぼちょ、、、水が袖から滴っています。。
着替えは一枚しか持っていません。
服を脱いで絞って、ポンチョを着て出発です。
もうちょっと早くポンチョ着ておけばよかった(T_T)
ちめたいよぉ、さむいよぉ(><)
この後、天候は回復するどころか更に悪化、、、
暴風雨となります。
権現山山頂から少し北に進んだところに、道から東に分岐して、まるで1サイトだけのキャンプ場のような、まさにここでテントを張れとでもいっているような素晴らしいスペースがあります。
通行の邪魔にもならないし、地面は平らだし、稜線からは数メートル下がり、風もあたりません。
ダーリンは『ここにテント張ろう』といいますが、、、、、、
小さな祠があるんです。
怖いです。
(反省その2)サバイバルキャンプでは、ココという場所が見つかったら、即テント張るべし
疲れからか?なんでもない歩きやすい山道で木の根っに躓いて転倒。。。
ペタンとカエルが潰れたみたいな転び方をしました(T_T)
幸い、尖った石も根っこもなくて、全く無傷でしたが・・・、ザックが重くて一人で起き上がれない(><)
15:44 この写真を最後に、ついに写真も撮れなくなりました。。。
この後の足取りは、迷子にこそなりませんでしたが、、、
このあたりの尾根は、所々東側がかなり急な斜面になっていて、西から吹く暴風雨に飛ばされそうで・・・怖くてしゃがみこむ私。。。
ホッケ山山頂、ここも、そこそこの広さのある水平な地面がありますが、この風の中ではテントを広げることすらできません。。。
テントバッグから出した途端に、飛んでいってしまいそうです。
暴風雨の中、仕方なく、先へ進みます。
何千万年、あるいは何億年も前からずっと続けられている雨だとか風だとか、そんななんでもない自然現象の中。
賢明な鳥や、猿やその他の生き物たちはそれぞれ安全な場所に身を潜めて、風が収まるのを待っています。
ポツリと、愚かな二人だけが、取り残されたように何故だか山の中を歩いています。
濡れた服と容赦なく吹き荒ぶ風雨。
寒さと疲労のせいか意識が半ば朦朧としてきている私は、ダーリンに手を引いてもらってようやく先へ進みます。
引かれる手に従っているだけで、自分がどこに向かっているのか、どこにいるのか、、、、、、
もう自分の足元しか意識に入れることができません。
『大丈夫やで。この道、ただまっすぐ歩いていけば、小女郎峠に着くしな。』
そう声をかけてくれるダーリンの手も、権現山の登り、一人で登りきれない急斜で握ったときの温かさはいつのまにかなくなり、冷たく冷たくなっていることに、ふと、気が付いたり、、、、、、、、、、。
手を引いてもらって、ただただ、精一杯に足元だけ見て歩いているうち、小女郎峠着。
しかしやはり強風でテントは無理。。
けれど、小女郎峠についたことで、少し元気が戻ってきました。
少なくとも、この暴風の尾根道をもう歩かないですみます、、、。
と、その時。
数十メートルほど先の笹の茂みの中から、カラスだかなんだか、やや大型の鳥が飛び出しました!
その鳥は、途端にきりもみにされ、どこか視界の遠くに飛ばされていってしまいましたが、、、、
、、、、、。
愚かなのは私たちだけじゃないんだ、、、、、、。
大丈夫だったのかなぁ。
鳥のことを心配している場合ではありません。風が避けられそうな場所を探しながら、小女郎池へ進みます。
『あっ!ちょっと待って!』
すぐ目の前を歩いているダーリンのザックカバーが、ザックとの隙間から吹き込んだ風で煽られて、もぎ取られるようにザックから外れたところ、間一髪で私が後ろから押さえつけましたっ!
ザックカバーから数本出ていた紐は、やはりこういうときにザックのどこかに結び付けておくものなんでしょう。
私のザックカバーも急いでザックに結び付けます。
峠から少しずつ下る池へ向かう道の途中、何かの碑が建てられている場所が何箇所かあり、そこは風当たりが弱そうでした。
池まで行って駄目なら、そこで張ろうとチェックだけしておいて、小女郎ケ池へと進みます。
池のほとりでは、ラッキーな事に、笹と案内板が風除けになってテントが張れそう。
しかも、わりと水平な地面もあり水も溜まっていません!
急ぎテント設営、着替えをすませて、、、
まずは、よ、よ、よかったぁ・・・
いつもなら到着は、ビールで乾杯なのが、、、
この時はあったかぁぁぁいコーヒーで乾杯となりました。
やっと生きた心地がしました
あーーーーーーーーーーーーっ、こわかったぁぁ
(つづく)
Posted by nandk at 07:06│Comments(0)
│トレッキング
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